2003年火星大接近記念
掲示板リレー風雑談SF
火星は赤かった
2003年8月、実に6万年ぶりとなる火星の大接近がありました。
本共和国の掲示板でも火星に関する話題が出ていましたが、これがそのうち掛け合い漫才、じゃない
(^^) 一種のリレーSF的様相を呈し始めまして……で、何か新企画につなげられればとは思ったものの、なかなか時間とアイデアが捻出できないままになってしまいました。
そこでせめてもの記念として、抜き出してまとめてみたのが本ページです。
まぁ掲示板の一部抜き書き、いつになるやら分からない新企画への
「覚え書き」 のようなものでしょうか。 掲示板上の文章のままなので、特に統一性もない雑談風、というわけで
「雑談SF」。 敬称略ですがご容赦を。
最初から 「何かやろう!」 と意図して始めたものではなく、いつのまにやら、というところがまた面白かったですネ。
こうした 「いつのまにやら企画」(?)、できればこれからも誕生してほしいものです。
ご参加いただきましたtokuさんと只野人さんに深く感謝致します
m(_ _)m
火星大接近に備え、某所ではMJ−12の計画に基づき極秘に建造された宇宙船が着陸準備にはいっているという・・・
toku:8月28日(木)03時14分53秒
今頃は着陸した宇宙船から人面岩の内部に入り込んで秘密基地設営を開始している頃でしょうか(^^)
Lepi:8月28日(木)23時48分38秒
人面岩内で謎の遺跡を隊員の一人が発見。そいつは、好奇心が強いが、雑でおっちょこちょいのやつだった。
で、ホラー映画のセオリー通り、女性隊員の一人と言い争いをした後、謎の変死・・・
toku:8月30日(土)14時31分22秒
隊員の死体は、調査の間とりあえず標本ケースを代用した棺桶に入れられ、安置されていた。ところが翌日、女性隊員がケースから死体が消えていることを見つけ、大騒ぎとなる。そんな中、一人の生物学者が遺体のあった場所に火星では発見されていないはずのカビらしきものを見つける・・・
to be continued・・・??
Lepi:9月 1日(月)23時49分30秒
カビと思われたものは実は光合成するナノマシンであった。人面岩に人の手が入ることによりいままでそこでは存在しなかった光を受け、爆発的に増殖するナノマシン群・・・そして、死んだはずの男が洞窟の中を暗躍する
・・・次回「何でもかんでもナノマシン」
続く・・・のか?
toku:9月 2日(火)04時25分02秒
人面岩から溢れ出したナノマシンは、火星の弱々しい日光でもそれまでの暗闇に比べればはるかに強い光を浴び、すさまじい増殖を開始していた。混乱した調査隊はさらに数名の行方不明者を出しつつも、かろうじて軌道周回船へ帰り着く。衛星軌道上から彼らが見たものは、まるで緑化されていくかのように、カビ様のナノマシンに覆われていく火星の平原だった。
やがて、放棄された人面岩内の基地から通信が入る。スクリーンに映ったのは、最初に死んだあの隊員だった・・・
Lepi:9月 2日(火)23時44分37秒
「誰も火星に近づいてはならない。我々は次なる星の主の基盤となるDNAを入手した。火星はこれより新しい生態系を獲得するが、それは来訪者たる人間の為のものではない。新しい星の環境は、新しい命のためにある。」
・・・あ、2010年みたいになってしまった^_^;
toku:9月 6日(土)05時52分25秒
その通信から数ヶ月間たった。
地球人類にとって、広大な宇宙空間を隔てている火星に手出しをすることは事実上不可能であった。一方、火星は急激な変化を続けていた。自己複製能力によって増殖し続けるナノマシン。そのナノマシンによって作り出される膨大な量の酸素。それらの要因によって火星が地球同様の姿になるであろう事は
− それも数年のうちに − それは誰もが予測できることだった。
しかし、その予測は外れる。
高濃度の酸素・地表を埋め尽くしたナノマシン・そして火星の火山。これらの三つが結び付いた時、悲劇は起こった。火山を種火にする形で一握りのナノマシンが発火したのだ。小さな火は酸素を触媒として大火となり、過密なまでに増殖していたナノマシン全てへと瞬く間に広がる。紅蓮の炎は全てを燃え尽くさんとする。
この時、火星はその名の通り『火の星』となったのだった。
只野人:9月10日(水)23時29分42]秒