第5部まえがき
戦艦メムノーン伝、2002年7月に第4部を完結させてから早1年、銀英伝つながりでお付き合いさせて頂いた皆さまには大変申し訳ないです。
2002年の後半からさらに仕事がムチャクチャになってきたのと、銀英伝と同じぐらいにはまった
「あずまんが大王」 など他のテーマにも力を向けているため、大変お待たせしております。
この2年ほど私を支えてくれた 「あずまんが大王」 は、2002年の連載終了、TVアニメ終了、そして2003年1月のDVDリリース終了に至り、おそらくオフィシャルレベルではほとんど完全に終了となりました。
そしてまた、本コンテンツの大元である 「銀河英雄伝説」 は、徳間書店のデュアル文庫で 「ファイナルバージョン」
と銘打たれたものが完結しました (ちなみに道原かつみ氏の絵柄にどうしても馴染めない私はほとんどチェックしてないんですが)。
この文庫の広告には、田中芳樹先生の 「『銀河英雄伝説』新装版に寄せて」 という文章が掲載されています。
『銀河英雄伝説』 は作者から見ますとすっかり成人した子です。
育てている最中の子や、これから生まれる子に比べると、手が離れてしまったような気がしていましたが……(後略)
外伝をあと少し、という噂もあったんだけどなぁ……(^^;)
それはともかく。
原作者の田中先生にとっては、銀英伝はすでに手を離れた成人した子であるようです。 オフィシャルレベルでの銀英伝もまた、終了したものと考えて間違いないでしょう。
今、わざわざまったく系統の異なる 「あずまんが大王」 と 「銀河英雄伝説」 を故意に並べて書いてきました。
これらは例えば 「ヤマト」 や 「ガンダム」
や 「エバ」 や 「千尋」 のようにマスコミに騒がれ、話題性で突っ走って、良くも悪くもそれなりに名を残すこととなった作品群に比べると、誰でも知ってるというわけではなく、おそらく話題になる頻度はこれから更に下がっていくでしょう。
何より、数多くあった銀英伝サイトの更新頻度を見渡しても、残念ながらその傾向は現れているようです。
しかし私個人にとってはどちらも一生残る作品であり、これまでと同じだけの情熱をこれからもずっと注ぎうる作品です。
要するに、これからもずっとこれらの作品を扱い続けたいと思っています。
どーせなら、最後までそれらを扱い続けるサイトを目指したいものです(^^)
原作者やスタッフの皆様から見れば、すでに手の離れた子であり、次の子にかからねばならないのでしょう。
しかし私たちから見れば、一生付き合える親友ともいえるものです。
誰だって、新しい友達ができたからといって、それだけで前からの親友をないがしろにする人はいないでしょう?
1999年より書き始めた 「メムノーン伝」 は、すでに何度も述べておりますように、もともとは現在の第一部で終わる予定だったものがどんどん延び始め、ついには行けるところまで行こう、と大それたことになってしまいました。
現在ある大まかな構想を仮にすべて描くとすると、第7部までなってしまうかも知れません。
正直に言うと、いずれは何とかして全部書きたい。
もっと正直に言うと、それを書く時間と心の余裕が欲しい(笑)。
今のところ、多少の時間はかかっても書き続けられるところまで行きたいと思っています。
むろんこの1年間のようにブランクが生じることもあるかも知れません。
が、それは決して銀英伝への思いが冷めたからではありません。
これから先、今以上に状況が悪くなってどうしても続けられなくなることがあるかもしれません。
ただ、続けられなくなったと判断した時には
「メムノーン伝」 全体のエンディングをつけます。
実は 「メムノーン伝」 全体のエンディングは大体の内容が決まっています。
普段の 「メムノーン伝」 1,2章分ぐらいの短いものではありますが。
要するに、この 「エンディング」 がない限りは、まだ続けるつもりだけはある、とお考え下さい。
なので、多少ブランクがあいても見捨てないで下さいね、ということでして……(笑)
さてさて、ブランクがあいた分、言い訳がましく前書きが長くなってしまいましたが、とにもかくにも第5部です。
他のテーマと平行してということもありますので、速度もさらに大幅に遅くなるかと思われますが、何とぞお見捨てなきよう気長にお付き合いくださいませ。