ハンドルネームについて
小さい頃、いわゆる昆虫少年でした。最近はまるっきり流行らないようですが、中学から大学まで一貫して生物系のクラブを続け、昆虫を含めいろいろな生き物に親しんできました。
昆虫採集の中でも、例えばチョウが好きな人を「チョウ屋」、トンボが好きな人を「トンボ屋」などと呼ぶことがあります。私の場合、別に限定はしなかったのですが、特にチョウとガが好きでした。
世の中にはチョウを愛する人は結構いますが、ガは割と不当に敬遠されているようです。しかし、本当はチョウとガは厳密な境界のない、つながった一つのグループなのです。生物学上の分類用語では、チョウとガを足したグループを鱗翅目
Lepidoptera と言います。ところが普段使う日本語では、この「鱗翅目」に相当する日常語が存在しないんですね。それでは、私のようにチョウとガを区別せず対等に扱おうという場合、いったい「何屋」と呼べばいいのでしょうか?
「鱗翅目屋」? う〜ん、堅すぎる。「チョウガ屋」? なんじゃそりゃ。「ガチョウ」と間違われたりして。 そんなわけで、大学時代の同好の氏と共謀し、鱗翅目
Lepidoptera の頭を取って「レピ屋」という言葉を勝手に作りました。
あれから十年、もう昆虫採集に行くこともなくなりましたが、少年期に昆虫採集をできたというのは私にとってかけがえのない経験であり、その頃の標本は今も健在です。
環境問題が深刻化する今日、今こそすべての子供たちにもっともっと自然に触れてほしい。昆虫採集に対する誤解、偏見、批判は昔からたくさんありましたが、昆虫採集は自然と触れ合うもっとも有効な手段の一つであると確信しています。そうした気持ちから、ここに再び「レピ」という名前を登場させ、ハンドルネームとして使うことにしました。
昆虫採集については賛否両論、いろいろな意見があるかと思います。本HPでも一部で昆虫採集について論じていますが、これが何かのご参考なりきっかけになれば幸いです。
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