無人惑星サヴァイヴ・登場人物


 たぶんこのHPで取り上げてきた中でもいちばんマイナーな作品じゃないかと思いますし (苦笑)、ちょっと登場人物の紹介を。 赤字は女性、青字は男性。

ルナ : ボーイッシュで活発な少女。 火星育ちの14歳。 コロニー 《ロカA2》 のソリア学園に転校して間もなくの修学旅行で、この冒険に巻き込まれることになる。 生徒会長タイプのメノリ失脚後、みんなのリーダーに。 何でも許せたりするあたりは14歳とは思えない人格者ですな。 複数の仲間が対等にガンバル物語では主人公がぼやけるケースも多いけど、第1話のオープニングがいきなりルナの過去なので、明確に主人公に位置づけられてるようです。
 途中から謎の超能力みたいなものを発揮してしまうけど、その能力が何なのかは今ひとつ釈然とせず。

メノリ : メノリ・ヴィスコンティとフルネームが分かっている唯一のキャラ。 14歳。
 お父さんが連邦議員だそうで、「たとえ友達といえども、自分をさらけ出し、むやみに心をひらいてはいけない」 とか 「一般の人々と深く接してはならない」とか、かなりヤな育て方をされてきたらしい。 多分それも原因で、いつも人の上に立とうとするが、皆に反発されて失脚 (苦笑)。 コミック版の紹介では 「当初皆を統率するが、それはリーダーシップというより、規律が守られていることを重んじるためで、協調性に乏しい」 とさんざんである。
 バイオリンを拠り所とするのが、人間メノリのいい味を出してますねぇ。
 余談だけど、 「友達といえども心をひらいてはいけない」 とかなんとか言うお父さんが連邦の要職についているのだとしたら、この連邦ってのもヤな国になってそうで怖い。

シャアラ : 典型的な内向的メガネっ娘 (笑)。 ファンタジー好きの14歳。 一番普通っぽいのでその点でファンです。
 名前を付けるのが特技なんだとか。 カンガルーっぽい生き物に 「トビハネ」 と名付けているところからして、彼らは地球をまったく知らないか、現代の動物はこの時代にはやっぱり絶滅しているんでしょう。
 コミック版の紹介では 「弱気で悲観的に考えやすく、それを表に出してしまい、みなに不安を与える」 とかなんとかやっぱりさんざんだけど、14歳でこの状況なら、それぐらいが普通でしょう。

ベル : 大柄でかなりの力持ちだが、寡黙、といういよりはどっちかというと気が弱い? 何だか一人で黙々とやってしまうのが良いような悪いような。 冥王星コロニー出身の16歳。 しかし開発中のコロニー出身っていうのと火のおこし方を知ってるのは別じゃないか? (冥王星では結果的に火よりも木の方が貴重な気が ^^;)
 ハワードの子分としてこき使われているが、その原因がお父さんがハワード財団の会社で働いてるからっつうのが笑えない。

カオル : 運動神経抜群なようで、何でもこなして皆の危機も一人で救ってしまう、14歳のスーパーマン。 そんなわけでかどうか、独断専行気味で協調性にも欠けるのが困りもの。 本人によると、過去に人を殺したことがあるとか何とか (いや、本当は文字通りの意味じゃないんですけどね)
 この時代、たぶん彼らは本物の自然に触れることはなかったはずなんだけど、彼は一人で槍や釣り針、魚を捕る罠まで作ってしまうのだからちょっとすご過ぎる。

ハワード : 典型的な困ったぼんぼん(笑)。 ハワード財団の御曹司……っておい、なぜだかこのハワードだけがファミリーネームで呼ばれてますねえ。 ワガママ放題でトラブルメーカー、とにかくいちばん困ったヤツ。 14歳にしちゃ精神年齢低すぎだぞ。 平然と人傷つけるし、現実にこういうのがいたら、ちょっと勘弁してほしい。
 一方で笑いをとる場面では大体このハワードが中心になるので、その点おいしい役どころといえるかも。

シンゴ : 機械にかけては天才的で、2年飛び級。 そのため、他のメンバーより年下の12歳。第46回ロボットコンテストで優勝(たぶん)。 コミック版の紹介では 「機械のみが友達で、同年代の友達がいない」 とあるが、飛び級というのは確かにこうなるでしょうな。
 年下ではあるが、わがまま炸裂のハワードを非難する急先鋒で、いつも最初に衝突する (深刻なケンカというよりは笑いどころのほうが多いですが)。 年下だとかえってハワードの幼稚さとちょうど良いバランスなのかも (笑)

チャコ : ルナのネコ型ペットロボット。 の割にはいろいろ解析したり機器を操作したり、ものすごく高性能。 動力源の水素電池は糖分を必要とするため、甘いものを好き好んで食べるというなかなかのペットぶり。 チャコは本来修学旅行についてくるはずではなかったんだけど、チャコがいなかったら皆は生き延びられなかったのでは……。
 性別としては女性で、ほとんど人間と同じ一つの人格を有している点でもすごい。 なぜか関西弁(笑)。 妙に大人びたところもあるので、お子さまたちが揉めてる時にはたしなめたり、いい突っ込み役でもある。