エンディングについてもう少し……ネタばれの恐れがあるので、映画をご覧になる予定の方は、ご覧になった後の方がいいかも……

 ラスト、現代 (というか作品にとっての現代、つまり1899頃年) と80万年後の未来とが、まるで同時に存在しているかのように、同じ画面の左右に示されます。 80万年の時を隔てた二つの時間が、同時に映し出されている。 切なくて、あらゆる意味で不思議なシーンです。
 現代の人間たちが、まるで80万年後のことを知っているようにつぶやくセリフには首を傾げてしまいましたが、それはともかく、とても切ないシーンです。 果たしてこれでいいのか? これはハッピーエンドなのか、アンハッピーなのか? 映画を見終わってからしばらく、心の中で腕を組んで考え込んでしまいました。
 まぁ主人公にとってはハッピーエンドかもしれません。 でも他の登場人物(具体的に言えば、フィルビー博士とウォチット夫人)にとっては? はたしてこれで良かったのでしょうか? こうしか出来なかったのでしょうか?
 このタイムマシンは過去へも飛べるわけだし、また未来の狙った時点へも戻ってこれるわけだから、私だったら6億年後からすぐに80万2071年に戻らずに、1899年まで戻って知人に説明なり挨拶なりして、何か武器でも集めてからもう一度80万2071年へ向かうぞ。
 まぁ確かにこうするとアクション的には間延びするかもしれないけど、何だか「取り残された」現代がわびしすぎるんですよね。 このわびしさって時間旅行もののエンディングには結構よくあります。 皆さんはどう思います?

 まてよ、2037年でタイムマシンがすごい衝撃に襲われてたから、そこは越えられなかったという可能性もあるかも……。