その2.クランダ編
オーストラリア最初の訪問地、ケアンズ Cairns。 有名なグレートバリアリーフに近いこともさることながら、その北にあるクランダ Kuranda (キュランダと書いてあるものも多いけど、現地で見た日本語表記はほとんどクランダだったし、こっちでいきます)
という観光名所が最初のお目当てでした。ここにはお約束のコアラ抱っこ、野鳥園、さらに生きた蝶が舞う施設まであるという、まさに私向けの場所(笑)。
今回申し込んだ旅行は、ケアンズとかシドニーとか大枠の行き先を決めておいて、それぞれの場所では現地旅行会社主催の色んなオプショナルツアーを選択するか、さもなくば自力で好きなところへ行くという、私ら言うところの 「放し飼い」 ツアー(爆)。
オプショナルツアーでもクランダを訪れるものはあります。
でも、この3ヶ所を回れるツアーはないんですね
(特に蝶々を組み込んだものは……T_T)。 というわけで、クランダには自力で行こう、とあらかじめ彼女と相談していました。
チェックインして一息ついていると、突然電話が。
まさか英語? と内心おびえながら出てみると、このホテルまで案内してくださったガイドさん
(無論日本人) でした。 「今日の予定はどうしますかー?」
とのこと。 (一緒に来た他の組は、すでに各種オプショナルツアーを選択済みなので。
まぁフツーはそうしますわな)
そこで、オプショナルツアーだと希望の場所を回れないので、クランダへ自力で行こうと考えている旨を説明。
すると、ケアンズからクランダまでの往復だけ手配することもできますよ〜、と有り難いご提案を頂きました。
旅行会社のツアーデスクで往復のチケットを作ってもらい、5分後のピックアップ(!)ならOK、ということで急いでホテル玄関へ。
すでに待っていた外人さんの運転するバスに乗り込み、まずはカラボニカ Caravonica という場所へ。
カラボニカからスカイレール SkyRail というロープウェイに乗り込むと、やがて眼下に現れる見事な熱帯雨林。
このロープウェイ、熱帯雨林保護のために支柱をヘリコプターで運んで造り、1995年に完成したんだそうな。
しかしこのゴンドラ、隙間がいっぱい開いてるので、貴重な熱帯雨林にいらん落し物をしそうでコワイ。
終着駅クランダに到着し、うだるような暑さの中をさまよって最初に見付けたのが、Australian Butterfly Sanctuary。 受付には日本語パンフもありました。 さて中へはいると、おお、とたんにトリバネアゲハが!! ユリシーズ (Ulysses, 学名 Papilio ulysses,和名 オオルリアゲハ。 この辺りの代表的美麗種。 これを見ると幸せになれる幸運の蝶らしい。 1600年ほど未来には強運の戦艦の名前にもなるしね(笑)) も結構飛んでる。
こりゃ丸一日でもつぶしかねないな、と思うものの、彼女に押されて外へ。
私の持っていたカメラではいかに温室の中とはいえ撮影が難しく、まともに見られるのは下の1枚ぐらいでした(泣)。
Australian Butterfly Sanctuary 入り口。 上にある青い蝶がユリシーズ。 |
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Cairns Birdwing Butterfly Ornithoptera priamus 翅を広げてくれなかったので自信はありませんが、たぶん……。和名では「メガネトリバネアゲハ」として有名な種ですが、ここでは名前に「ケアンズ」が冠せられているとは驚きました。 |
昼食をみつくろおうか、と入った店で、何とかバーガー、アボガドサラダにピザを頼むと、二人で36A$。
かなり高くつくね……と思ったらげげっ、どの皿もえらく量が多い! バーガーなんてナイフで切って食べるサイズ。
ジュースは二人で1本ずつ頼んだんだけど、1本を二人で分けてもちょうど良いぐらいでした。
でも味はなかなか良かったデス。
(A$、すなわちオーストラリアドルは、4月16日に換金した時点で1ドル78.65円でした)
続いてお約束のコアラ抱っこができる、Kuranda Koala Gardens。 下のほうにある写真のコアラは別ですが、実際に抱っこできたコアラの名前は
「チビちゃん」 だそうな (日本語のできる職員さんだったのでその人に訊いたのですが……まさかお客の国籍によって名前が変わるってことは……?)。
そして Bird World Kuranda という野鳥園。 たくさんのカラフルなインコが飛び交い、餌をやることもできました。
種名は後から 「The Slater Field Guide to Australian Birds」
で調べたものですが、英文解説がよく分かってないのであまり自信はありません(笑)。
また学名なしは、この野鳥園で飼育されている、オーストラリアにはいない鳥です。
帰りは、行きのロープウェイとは別の列車 (クランダ観光鉄道) でケアンズへ。 途中の渓谷や遠くから見るケアンズの風景は見事でした。 ただし冷房とかは一切なく、とんでもない蒸し暑さにさすがにまいってしまいましたが……。
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