第5部あとがき


 ようやくと言いますか、何年も前から予告しておきながらなかなか先に進まなかったランテマリオ会戦も、何とか終結いたしました。
 この第5部で 《メムノーン》 が中破し、ホリタも重傷を負ってしまうところは結構意表をついたのではないでしょうか? 実はこの大枠はかなり以前から決めていたものです。 実はですね、まことに妙な言い方ですが、ホリタには負傷してもらわないといけない理由があるんですよ。 さてどんな理由でしょう? といってもある意味ネタばれになりますので、正解の方がおられましたらメールでお知らせしようかな (笑)
 ところがこうなると、一時的に拙作上の主役がいない状況になってしまいます。 銀英伝本編はここからがまさに正念場、自由惑星同盟にとってもすべての登場人物にとっても目を離せない大切な時期なのですが……あまりに時間的に性急すぎて、 《メムノーン》 を修理したりホリタが療養したりする時間がないんですな(^^ゞ

 というわけで (?) すでに第5部の終わりでもその傾向が出ておりますが、第6部ではチャロウォンクをはじめ 「 《メムノーン》 に関わった人たち」 に奮闘してもらいます。 そういう広い意味ではこれも 「メムノーン伝」 の一部と言えるかと思いますし、引き続きおつきあい頂ければ幸いです。

 ミリアム・ラスキーは、もともとこの第10章で登場してもらうために作り出したキャラクターです。 第1部でも (名前こそ出ませんでしたが) 間接的に登場しましたが、この時はまだこういう役どころは考えていませんでした。 それが、第5部第10章のような展開を思いつき、名前を付けて第4部でも伏線的な意味で出演してもらいました。(ミリアムという名はローザスとかぶるんですが、これは一種のうっかりミスで他意はないです)
 しかし。 振り返ってみると、第4部の彼女の登場シーンをアップしたのは2001年8月から2002年1月。
 ……古っ!!
 我ながら驚きました。 伏線としても間が空き過ぎですなぁ。 そんな昔に登場してたなんて、思い出して頂けました?(焦)
 自分では古い部分も読み返しては後から伏線を組み立てたりして遊んでいるのですが、1章ごとのスパンが長すぎてどうも冗長になってしまいますね。大変申し訳ありません。

第5部の註釈・言い訳・重箱の隅つつき




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