アニメ版ストーリー

　 ※ ストーリー前半はこちら。

　遺跡の中で発見した通信機を使い、救難信号を送り続けるシンゴ。 やがて、地球人の船 《オリオン》 号から応答が入る。 ついに訪れた救援にわきかえるみんな。 ところが、この惑星へやって来た 《オリオン》 号は海に不時着してしまう。 しかも中に乗っていたのは、脱獄囚三人組だった！
　こうして2004年５月に私が初めて見たシーンにつながっていくわけですな。
　《オリオン》 号をめぐり、子供たちと脱獄囚の 「闘い」 が始まる。 何とか脱獄囚を出し抜いて子供たちは 《オリオン》 号に乗り込むが、脱獄囚もまた後を追って乗り込んできた。 争いの果てにやむなく子供たちは 《オリオン》 号から脱出する。 《オリオン》 号を手にした脱獄囚だったが、爆発物への引火で船体が損傷し、とうとう墜落してしまった。
　脱獄囚という大きな危機は去ったものの、それとともにせっかく現れた 《オリオン》 号という希望も失われ、子供たちは意気消沈する。 そんな中でルナが提案したのは、大陸へと向かうことだった。 遺跡で得た情報によれば、大陸にはもっと大きなテラフォーミングマシン本体がある。 そこになら異星人の宇宙船もあるのではないか？
　大陸行きを決断した彼らは、シャトルや 《オリオン》 号の残骸を組み合わせて作った船で大陸へと向かう。
　そして大陸で発見したのは……なんと異星人の都市の廃墟だった！　何かもうこの辺りから、スケールがインフレーション宇宙みたいに膨張してます（笑）
　しかも、そこで出会った人工頭脳は 「人間は必要ない」 と攻撃を加えてきた。 ちなみにこの人工頭脳は自ら 「サヴァイヴ」 と名乗り、それがタイトルの意味らしい。 って異星言語なのに……。
　やがて、その人工頭脳からは独立した、はるか過去の事情にも通じたロボットと出会い、この惑星の過去が明かされる。 それによると、かつてこの星には人間とよく似た種族が科学文明を築いていたが、環境破壊のあげく、ついにこの星から脱出するに至った。 惑星環境を元に戻すべく、いくつものテラフォーミングマシンとそれを管理する巨大人工頭脳 「サヴァイヴ」 を残して。
　サヴァイヴと、そして惑星に残って自らの手で環境を元に戻そうとする人々の努力により、惑星の環境は元へと戻っていく。 だがサヴァイヴは、惑星環境を破壊したのは人間たちである、よって人間は必要ない、という結論に達してしまった。 惑星に残っていた人々はアダム一人を残してサヴァイヴにより滅ぼされる。 アダムはサヴァイヴの手から逃れられるよう、両親がコールドスリープにおいたのだった。
　アダムのため、そして自分たちが故郷へ帰る方法を見つけるため、サヴァイヴとの戦いが開始される。
　サヴァイヴはルナの奇妙な能力に注目していた。 その能力の正体が何なのかは見ている方も結局よく分からなかったけど、最終的にサヴァイヴは独創性、創造力といった人間の持つ力に賭けるべく、休戦に入る。
　実は、これまでサヴァイヴによって維持されてきた惑星環境に、正体不明の危険な兆候が現れ始めていたのだ。
　シンゴたちが調べた結果、危機は惑星の外側から迫りつつあった。 彼らが遭難するきっかけともなった巨大な重力嵐が、この惑星へ向けて接近中だったのだ。
　この惑星を救うには、サヴァイヴの持つ宇宙船で重力嵐に近づき、重力制御ユニットを投入して相殺してやるしかない。 ところが、そうすると宇宙船は重力制御ユニットを失うため、これを使ってコロニーへ帰ることはできなくなってしまう。 代わりの宇宙船は、もはやない。
　帰れなくなることを覚悟でこの惑星を救うか、それとも惑星を見殺しにして自分たちのコロニーへ帰るか……。
　そうしている間にも、重力嵐はこの星めがけて接近しつつあった……。

　もうこれで最終話まであとわずかなのですが、ここまで長い道のりでした（笑）
　この作品のスタンスから考えて、彼らが惑星を見殺しにすることもないだろうし、またみんな揃ってコロニーへ帰れることも間違いない、とは予想していました。
　しかし、そうするにはどんな手段が残されているのか？
　見ながらいろいろ考えて、一応私なりのアイデアは考え出したのですが……最終話では完全に意表を突かれました。
　次ページでエンディングまで触れさせていただきますが、アニメをご覧になったことのない方は、できれば先にご覧頂くことをお勧めいたします。

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